ハビットトラッカーとは? 記録すると習慣は続く?
ハビットトラッカーは、習慣にしたいことを、毎日やったかどうか記録しておく表やアプリです。手帳に日付の升目をつくって、やった日に印をつける形がよく知られています。
目標への進み具合を確かめる(記録する)ことの効果は、研究で確かめられています。138 の実験(約 2 万人)をまとめた分析(Harkin ほか 2016)では、進み具合を確かめる人ほど目標を達成しやすく、その効果は、記録を形として書き残したときや、人に見せたときに大きくなっていました。
ハビットトラッカーとは?
英語の habit(習慣)と tracker(記録するもの)を合わせた言葉です。縦に習慣にしたいこと、横に日付を並べた表に、やった日だけ印をつけるのが基本の形です。
- 手帳やノート: 自分で升目を書き、シールやスタンプで印をつける
- 印刷したテンプレート: 1 か月分の表を壁や冷蔵庫に貼る
- アプリ: 毎日の項目を並べ、終わったものに印をつける
記録すると、何が変わる?
Harkin らの分析は、目標への進み具合を確かめるように働きかけた実験 138 件(参加者 19,951 人)をまとめたものです。働きかけで進み具合を確かめる回数が増え、そのぶん目標の達成も進んでいました。
習慣づくりの研究者たちも、一般向けの論文(Gardner ほか 2012)で、新しい習慣をつくっている間は記録をつけると助けになる人がいる、と書いています。
続くつけ方は?
- 項目は少なく始める。印をつけるのが負担になると、記録のほうが続かない
- 印をつけるのは、行動のすぐあと。いつ記録するかも決めておく
- やらなかった日に×をつけるより、やった日に印をつける
- 連続の日数にこだわりすぎない
連続の日数が途切れると、やる気が下がることがあります。理由は連続記録(ストリーク)は、習慣化に役立つ?に書きました。
よくある質問
- 手帳とアプリ、どちらがいいですか?
- 続けやすいほうで大丈夫です。手帳は書く楽しさがあり、アプリは持ち歩きやすく、表を書く手間がかかりません。大事なのは、行動のすぐあとに印をつけられることです。
参考にした資料
- Harkin ほか (2016) Does monitoring goal progress promote goal attainment? A meta-analysis of the experimental evidence. Psychological Bulletin, 142, 198–229
- Gardner, Lally & Wardle (2012) Making health habitual: the psychology of ‘habit-formation’ and general practice. British Journal of General Practice, 62, 664–666
記事は、習慣づくりの研究を一般向けにまとめたものです。体や心の不調、眠りの悩みについては、医師などの専門家に相談してください。