連続記録(ストリーク)は、習慣化に役立つ?
続いている間は、助けになります。ストリークは、ある行動を何日続けたかの連続記録です。Silverman と Barasch の研究(2022 年)では、記録の上で連続が続いていると、途切れた連続を見せられたときより、その後も同じ行動をする人が増えました。
裏を返すと、途切れた記録が目に入ると、続けにくくなります。しかもこの差は、実際にどれだけやったかではなく、記録の見せ方だけで生まれていました。習慣そのものは 1 日休んでも崩れないので、記録の 0 に引きずられないことが大切です。
ストリークとは?
ストリーク(streak)は「連続」という意味で、習慣化のアプリや語学のアプリでは、毎日続けた日数のことを指します。「連続 12 日」のように数字で出て、1 日でもやらないと 0 に戻るものが多くあります。
Silverman と Barasch の研究では、3 回以上続けて行った行動を「ストリーク」として扱っています。
研究でわかったこと
7 つの研究で、行動の記録の中で連続が続いていることを見せると、連続が途切れていることを見せたときより、その後も同じ行動をしやすくなりました。研究者たちは、人が「記録の上の連続を守ること」そのものを、意味のある目標と考えるからだと説明しています。
- 実際の行動は同じでも、記録の見せ方だけで差が出た
- 途切れた理由を自分のせいだと感じると、差は大きくなった
- 途切れた連続を「直せる」ときは、差は小さくなった
記録は 0 になっても、習慣は 0 にならない
毎日の行動が習慣になっていく様子を調べた研究(Lally ほか 2010)では、1 回やらなかった日があっても、習慣が身につく流れはほとんど変わりませんでした。くわしくは1日休んだら、習慣は途切れる?に書きました。
つまり、ストリークが 0 に戻った日も、それまでに積み重ねたものは残っています。数字が消えたことで「もう全部だめだ」と感じてやめてしまうのが、いちばんもったいない終わり方です。
ストリークと、どう付き合えばいい?
- 連続の数を、目標そのものにしない。目標は、その行動を続けること
- 途切れたら、その日のうちに数字から目を離し、次の機会にいつもどおりやる
- 連続の数がしんどくなったら、続けた日だけが残る記録のしかたに変える
記録のつけ方は、ハビットトラッカーとは?にもまとめました。
参考にした資料
- Silverman & Barasch (2022) On or Off Track: How (Broken) Streaks Affect Consumer Decisions. Journal of Consumer Research, 49, 1095–1117
- Lally, van Jaarsveld, Potts & Wardle (2010) How are habits formed: Modelling habit formation in the real world. European Journal of Social Psychology, 40, 998–1009
記事は、習慣づくりの研究を一般向けにまとめたものです。体や心の不調、眠りの悩みについては、医師などの専門家に相談してください。