1日休んだら、習慣は途切れる?
無駄にはなりません。毎日の行動が習慣になっていく様子を調べた Lally らの研究(2010 年)では、1 回やらなかった日があっても、習慣が身につく流れはほとんど変わりませんでした。
研究者たちは、1 回休んだあとも、自動的になっていく伸びはすぐに戻ったと説明しています。大事なのは休まないことより、休んだ次の機会に、いつもの場面でまたやることです。
研究では、どうだった?
Lally らは、96 人に、決まった場面で毎日 1 つの行動を 12 週間続けてもらいました。記録を分析すると、ときどき 1 回やらなかったことは、習慣ができていく過程を大きくは損ねていませんでした。
同じ研究者たちが一般向けに書いた論文(Gardner ほか 2012)でも、「たまに機会を逃しても、習慣づくりは深刻には損なわれない」「1 回休んでも、伸びはすぐに戻った」と書かれています。
休んだ次の日は、どうすればいい?
- 取り返そうとして、2 日分をまとめてやらない。いつもの量で戻る
- いつもと同じ場面(「朝食のあと」など)で、いつもと同じようにやる
- 休んだ理由が「時間がなかった」なら、その日のための小さな版(1 分だけ、など)を決めておく
あらかじめ「もし〜なら、〜する」と決めておくやり方は、if-thenプランニングとは?にまとめました。
記録が途切れると、やる気が下がることはある
習慣そのものは 1 日では崩れませんが、「連続 30 日」のような記録が 0 に戻ると、気持ちが折れることがあります。連続の記録が途切れると、そのあと続けにくくなるという研究もあります。
くわしくは連続記録(ストリーク)は、習慣化に役立つ?に書きました。
参考にした資料
- Lally, van Jaarsveld, Potts & Wardle (2010) How are habits formed: Modelling habit formation in the real world. European Journal of Social Psychology, 40, 998–1009
- Gardner, Lally & Wardle (2012) Making health habitual: the psychology of ‘habit-formation’ and general practice. British Journal of General Practice, 62, 664–666
- Silverman & Barasch (2022) On or Off Track: How (Broken) Streaks Affect Consumer Decisions. Journal of Consumer Research, 49, 1095–1117
記事は、習慣づくりの研究を一般向けにまとめたものです。体や心の不調、眠りの悩みについては、医師などの専門家に相談してください。