つくったアプリやサイトは、どこに公開する? 公開先の選び方と月々の費用
・書いた人 山本 健太
つくったアプリやサイトは、どこに公開すればいい? 月々いくらかかる?
お知らせだけのサイトなら、無料の枠か、月1,000円前後のレンタルサーバーで足ります。ログインやデータの保存があるアプリは、公開先とデータベースを組み合わせて、小さく始めれば無料の枠から、仕事で使うなら月に数千円ほどからが目安です(2026年10月時点)。
選ぶときは、無料かどうかよりも、使われたぶんだけ費用がどう増えるかと、上限で止められるかを見てください。無料の枠には「仕事には使えない」ものもあります。
つくったものの種類ごとの、おすすめの公開先
| つくったもの | おすすめの公開先 | 月々の目安 |
|---|---|---|
| お知らせだけのサイト・ポートフォリオ | Cloudflare Pages などの静的な置き場。WordPress で更新したいなら国内のレンタルサーバー | 無料〜月1,000円前後 |
| ログイン・予約・データの保存があるアプリ | Vercel や Cloudflare に、Supabase や Firebase などのデータベースを組み合わせる | 試すあいだは無料の枠。仕事で使うなら、それぞれの有料の枠で月に数千円ほどから |
| AI を呼ぶアプリ | 上と同じ組み合わせに、AI の API(OpenAI、Anthropic など)を足す | 公開先の費用に、使われたぶんの AI の利用料が乗る |
お知らせだけのサイト・ポートフォリオ
おすすめの公開先Cloudflare Pages などの静的な置き場。WordPress で更新したいなら国内のレンタルサーバー月々の目安無料〜月1,000円前後ログイン・予約・データの保存があるアプリ
おすすめの公開先Vercel や Cloudflare に、Supabase や Firebase などのデータベースを組み合わせる月々の目安試すあいだは無料の枠。仕事で使うなら、それぞれの有料の枠で月に数千円ほどからAI を呼ぶアプリ
おすすめの公開先上と同じ組み合わせに、AI の API(OpenAI、Anthropic など)を足す月々の目安公開先の費用に、使われたぶんの AI の利用料が乗る
公開先を選ぶときに見るところ
- 費用の増え方。 決まった月額か、使われたぶんだけ増えるのか。増えるなら、何が増えると高くなるのか
- 上限で止められるか。 使いすぎたときに、通知が来るだけなのか、実際に止まるのか
- 仕事で使ってよいか。 無料の枠には、個人の趣味の利用に限るものがあります
- 手間。 更新、バックアップ、証明書(https)を、自分でやるのか、公開先がやってくれるのか
- 移りやすさ。 その公開先だけの機能に深く頼ると、あとで移るのが大変になります
日本向けのサイトでも、海外の公開先で困ることはあまりありません。どれも世界中に配信の拠点を持っていて、表示の速さは問題になりにくいです。気をつけたいのは、支払いがドル建てのカードで為替によって請求が動くこと、サポートや資料が英語中心なことです。
公開先ごとの、無料の枠と最初の有料の枠
| 公開先 | 無料の枠 | 最初の有料の枠 | 費用が増えるもの |
|---|---|---|---|
| Vercel | Hobby。個人の非商用に限る(お金を受け取る、商品やサービスの宣伝、制作を請け負ったサイトなどは不可) | Pro:1人 月20ドル(20ドルぶんの利用料を含む) | 転送量、リクエスト、サーバーの処理、画像の変換、人数 |
| Cloudflare(Pages・Workers) | 静的なサイトの配信は無料で、転送量の上限なし。Workers は1日10万リクエストまで | Workers Paid:月5ドルから | Workers のリクエストと処理の時間、R2(ファイルの置き場)の容量と操作 |
| Netlify | Free:月300クレジット。使い切ると、次の月まで止まる | Personal:月9ドル、Pro:月20ドル | 公開の回数、転送量、処理、リクエスト(クレジットで数える) |
| Firebase | Spark。ただしファイルの置き場(Cloud Storage)は、従量課金の Blaze でないと使えない | Blaze:使ったぶんだけ(無料の枠は残る) | データベースの読み書き、転送量、関数の処理 |
| Supabase | Free:データベース500MB、プロジェクトは2つまで。1週間使われないと一時停止する | Pro:月25ドルから | データベースの容量、転送量、利用者の数、ファイルの容量、追加のプロジェクト |
| 国内のレンタルサーバー(エックスサーバーなど) | なし | 月1,000円前後(12か月契約、税込) | 基本は決まった月額。プランを上げると増える |
Vercel
無料の枠Hobby。個人の非商用に限る(お金を受け取る、商品やサービスの宣伝、制作を請け負ったサイトなどは不可)最初の有料の枠Pro:1人 月20ドル(20ドルぶんの利用料を含む)費用が増えるもの転送量、リクエスト、サーバーの処理、画像の変換、人数Cloudflare(Pages・Workers)
無料の枠静的なサイトの配信は無料で、転送量の上限なし。Workers は1日10万リクエストまで最初の有料の枠Workers Paid:月5ドルから費用が増えるものWorkers のリクエストと処理の時間、R2(ファイルの置き場)の容量と操作Netlify
無料の枠Free:月300クレジット。使い切ると、次の月まで止まる最初の有料の枠Personal:月9ドル、Pro:月20ドル費用が増えるもの公開の回数、転送量、処理、リクエスト(クレジットで数える)Firebase
無料の枠Spark。ただしファイルの置き場(Cloud Storage)は、従量課金の Blaze でないと使えない最初の有料の枠Blaze:使ったぶんだけ(無料の枠は残る)費用が増えるものデータベースの読み書き、転送量、関数の処理Supabase
無料の枠Free:データベース500MB、プロジェクトは2つまで。1週間使われないと一時停止する最初の有料の枠Pro:月25ドルから費用が増えるものデータベースの容量、転送量、利用者の数、ファイルの容量、追加のプロジェクト国内のレンタルサーバー(エックスサーバーなど)
無料の枠なし最初の有料の枠月1,000円前後(12か月契約、税込)費用が増えるもの基本は決まった月額。プランを上げると増える
「無料のはずが高くなる」を避けるには
無料の枠のまま、仕事に使ってしまう
Vercel の無料の Hobby は、個人の非商用に限られています。お店や会社のサイト、お金を受け取るアプリを公開するなら、最初から有料の Pro を前提にしてください。
予算を決めたのに、止まらない
料金の「通知」と「止める」は別のものです。
- Firebase(Google Cloud)の予算の通知は、使用を止めません。止まるのは一部のサービスだけです
- Vercel の Pro で使用額の上限を決めても、それだけでは止まりません。本番の公開を止める設定をオンにしておく必要があり、止まるまでに数分の遅れもあります
- Supabase の Pro は、使用額の上限が最初からオンです(サーバーの性能を上げたぶんなど、上限の外になるものもあります)
- Netlify の有料の枠は、クレジットの自動の買い足しをオフにしておけば、請求が読めます
AI の利用料が膨らむ
AI を呼ぶアプリは、使われたぶんだけ AI の利用料がかかります。前払いのクレジットにして自動の買い足しを切る、管理画面で月の上限を決める、使う人ごとの回数を制限する、の 3 つを公開前に済ませてください(AIでつくったアプリを公開する前の確認リストの CHECK 4)。
1年目だけ安いドメイン
ドメインは、最初の1年が1円や数百円でも、2年目からの更新が数千円になることがよくあります。取るときは、更新の料金を見てください。
無料の枠のデータベースが止まる
Supabase の無料の枠は、1週間使われないとプロジェクトが一時停止します。お客さんが使うアプリを無料の枠のまま公開すると、ある日つながらなくなります。
公開先とは別に、かかりがちな費用
| もの | 目安 |
|---|---|
| ドメイン | 年に数千円(.com より .jp のほうが高め)。2年目からの更新の料金を見る |
| 会社のメール | Google Workspace の Business Starter で、1人 月800円(年契約、税別) |
| データベース | 公開先と別のサービスなら、その料金(上の表の Supabase、Firebase など) |
| 画像やファイルの置き場 | 量が増えると、容量と転送で費用がかかる |
| AI の API | 使われたぶんだけ。上限を決めておく |
ドメイン
目安年に数千円(.com より .jp のほうが高め)。2年目からの更新の料金を見る会社のメール
目安Google Workspace の Business Starter で、1人 月800円(年契約、税別)データベース
目安公開先と別のサービスなら、その料金(上の表の Supabase、Firebase など)画像やファイルの置き場
目安量が増えると、容量と転送で費用がかかるAI の API
目安使われたぶんだけ。上限を決めておく
最初は、これで十分
- お知らせだけのサイト。 静的な置き場の無料の枠と、独自のドメイン。更新を自分でしたいなら、国内のレンタルサーバーに WordPress
- ログインやデータのあるアプリ。 試すあいだは、公開先とデータベースの無料の枠で。お客さんに使ってもらう前、お金を受け取る前に、有料の枠へ移して上限を設定する
移る時期を決めておけば、無料で始めることは悪くありません。困るのは、無料のつもりのまま、仕事の大事な仕組みになってしまうことです。
まとめ
東山紡では、AI でつくったアプリを公開するときに、公開する前の診断とあわせて、公開先を一緒に選ぶところからお手伝いします。くわしくはAIでつくったアプリの公開のページをご覧ください。
参考にした資料
- Vercel: Pricing
- Vercel: Fair use guidelines
- Vercel: Spend Management
- Cloudflare Workers: Pricing
- Cloudflare Pages: Limits
- Cloudflare R2: Pricing
- Netlify: Pricing
- Firebase: 料金
- Firebase: Cloud Storage の料金プランの変更
- Firebase: 予期しない請求を避ける
- Supabase: Pricing
- Supabase: Cost control
- エックスサーバー: 料金
- お名前.com: ドメインの更新料金
- Google Workspace: フレキシブル プランと年間プランの比較
各サービスの機能や料金は変わることがあります。2026年10月26日時点で確かめた内容です。